FAQ | よくある質問

セラミック質コーティング材(完全無機質)は、 Si-O,Si-OHの化学結合によって構成されています。この結合エネルギーは、紫外線のエネルギーよりはるかに大きいため、屋外で曝露されても分解しないためです。

セラミック質コーティング材(完全無機質)に使用されている着色剤は、複合酸化物系の顔料で、主成分である遷移金属の酸化物の結合エネルギーも、1.と同様なため屋外において分解せず、当初の色を長期間保つことができます。

Si-O,Si-OH結合は、空気中の水分によって分解される事がないためです。

1.と同様に結合エネルギーに起因します。但し、Si-OHは400℃を超えるあたりから徐々にSi-O結合へと変化します。従って500℃を超えるような環境では、塗膜表面の親水性は失われます。

防汚性、静電防止、防曇などです。

セラミック質コーティング材(完全無機質)の表面は、水酸基の密度が非常に高いため、空気中の水分の単分子膜が存在しています。つまり、油性マジックと塗膜の間は、水の単分子膜によって分離され、マジックは、見かけ上、水の上に乗っている現象です。従って、水で洗浄した際に洗浄水と単分子膜が結合して上に乗っているマジックを引き離す作用が起こるためです。

Si-Oの体積抵抗は、導電体と絶縁体の中間のレベルです。一般的に絶縁体に電子が溜まり静電気が発生するが、中間の抵抗値を持つ物質も発生する可能性があります。
但し、無機塗料はSi-OH結合を有しており、更に抵抗値が低くなっていることに起因します。

セラミック質コーティング材(完全無機質)の基本的硬化反応は、シラノール基の脱水縮合反応によるシロキサン結合によって膜が形成されています。しかし、この場合に生成される結合は弱く耐久性、耐水性などの性能が乏しいため、2液性にし、硬化触媒による複合的反応を伴った強固な塗膜形成を得る事ができました。

平坦面での接触角が表面が粗い程、面積比が増大します。表面積が増大すると親水性表面では、接触角がより小さくなり防汚性能も高くなります。（界面・表面張力にも起因します）