完全無機塗料について
塗膜の物性について
項目 | 試験条件 | 評価/基準 | 試験機関 |
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清掃性 | 油汚れ、水垢などの汚れ等 | 濡れ雑巾で簡単に拭き取れる | - |
膜 厚 | 電磁膜厚計 | クリアタイプ(2~7μ)着色タイプ(15~20μ) | - |
付着性 | JIS K5600-5-6 クロスカット法(1㎜間隔隙間) | 透明感圧付着テープ異常無し | (財)日本塗料検査協会 |
光沢度 | JIS K5600-4-7 反射角60°(SUS304) | 80±10%(クリアタイプ) | (財)日本塗料検査協会 |
鉛筆ひっかき値 | JIS K5600-5-4 試験機法 | 9H以上 | (財)日本塗料検査協会 |
耐おもり落下性 | JIS K5600-5-3 落球式 | 高さ1m異常なし | (財)日本塗料検査協会 |
耐熱性 | JIS K5600-6-3 | 500℃、(SUSの酸化作用による変色) | (財)日本塗料検査協会 |
表面低効率 | JIS K6911 低効率 | 無機塗料1×108Ω フッソ塗装品1×1014Ω | 名古屋市工業研究所 |
耐摩耗性 | JIS K5600-5-8 摩耗輪法 荷重500W×2、回転数500回 | 無機塗料 0.1~0.2mg、フッ素塗装品 47mg | (財)日本塗料検査協会 |
防カビ性 | 無機塩培地 100/1濃度 | カビの発生が認められない | (財)日本食品分析センター |
耐薬品性 | JIS K5600-6-1 | 5%塩酸 変化なし 5%水酸化ナトリウム 変化なし | (財)日本塗料検査協会 |
抗菌性 | JIS Z2801、フイルム密着法 | 活性値2.0以上 黄色ブドウ球菌(3.5) 大腸菌(6.2) | (財)BOGEN品質評価機構 |
温水浸漬試験 | 温水40℃、100時間連続 | 塗膜のフクレ、剥がれなし | 社内試験 |
恒温恒湿試験 | 50℃、95% 500時間連続 | 塗膜のフクレ、剥がれなし | 社内試験 |
抗ウイルス性について
製品上の特定ウイルスの数を減少させます
無機抗ウイルス加工剤・練込
表面層
SIAAマークはISO 21702法により評価された結果に基づき、抗菌製品技術協議会ガイドラインで品質管理・情報公開された製品に表示されています。
- ※注意事項
- ・抗ウイルス加工は、病気の治療や予防を目的とするものではありません。
- ・SIAAの安全基準に適合しています
項目 | 内容 | |
---|---|---|
同等抗ウイルス加工製品群の内容 | 無機塗料 | |
用途 | 厨房関連機器、建築材料内外装壁材、医療施設壁材 | |
抗ウイルス加工部位 | 本体 | |
抗ウイルス加工方法 | 練り込み | |
抗ウイルス加工剤の大分類 | 無機抗ウイルス剤 | |
抗ウイルス剤の中分類 | 銀系 | |
抗ウイルス剤の一般名 | 銀・リン酸複合化合物 | |
JNLA試験実施機関名 | 一般財団法人日本繊維製品品質技術センター | |
報告書No. | 20KB060761-2 20KB062077 |
|
耐水性区分 | 2 | |
耐光性区分 | 2 | |
試験結果 | ||
耐水性 | インフルエンザウイルス 抗ウイルス活性値 | ≧4.1 |
ネコカリシウイルス 抗ウイルス活性値 | 3.9 | |
耐光性 | インフルエンザウイルス 抗ウイルス活性値 | 3.0 |
ネコカリシウイルス 抗ウイルス活性値 | 4.2 |
抗菌性について
項目 | 内容 | |
---|---|---|
同等抗菌加工製品群の内容 | 完全無機質塗料 | |
用途 | 厨房機器関連製品 | |
抗菌加工部位 | 本体 | |
抗菌加工方法 | 練り込み | |
抗菌剤の大分類 | 無機抗菌剤 | |
抗菌剤の中分類 | 銀系(リン酸複合酸化物) | |
抗菌剤の一般名 | ゼオミック | |
抗菌力試験実施機関名 | 株式会社シナネンゼオミック | |
報告書No. | JNLASZ10-563 | |
耐水性区分 | 1 | |
耐光性区分 | 1 | |
試験結果 | ||
耐水性 | 大腸菌 抗菌活性値 | 6.2 |
黄色ブドウ球菌 抗菌活性値 | 3.5 | |
耐光性 | 大腸菌 抗菌活性値 | 6.2 |
黄色ブドウ球菌 抗菌活性値 | 3.5 |
塗料の特性について
項目 | 内容 |
---|---|
バインダー | アルカリシリケート |
溶 媒 | H2O |
主 成 分 | AlPO4,SiO2,ZnO,Na2O 他 |
効果機構 | 加熱による脱水縮合及びシロキサン結合 |
形 態 | 2液性 (主剤/硬化剤) |
乾燥温度 | 200~230℃ |
粘 度 | 着色型10~12秒、クリア型8~10秒 |
塗膜の耐薬品性試験
試験機関:愛知県産業技術研究所
薬品名 | 判定 | 薬品名 | 判定 |
---|---|---|---|
10%塩酸 | ◎ | 20%酢酸 | ◎ |
36%塩酸 | ◎ | 28%アンモニア水 | ◎ |
王水 | ◎ | 20%水酸化ナトリウム | ◎ |
60%過塩素酸 | ◎ | 水酸化ナトリウム飽和溶液 | ◎ |
クロム酸混液飽和溶液 | ◎ | 過マンガン酸カリ飽和溶液 | △ |
濃硫酸+濃塩酸(1:1) | ◎ | 塩化第二鉄飽和溶液 | ◎ |
濃硫酸+濃硝酸(1:1) | ◎ | アセトン | ◎ |
20%硝酸 | ◎ | 酢酸メチル | ◎ |
60%硝酸 | ◎ | 四塩化炭素 | ◎ |
20%フッ化水素酸 | × | メタノール | ◎ |
46%フッ化水素酸 | × | クロロホルム | ◎ |
10%硫酸 | ◎ | キシレン | ◎ |
98%硫酸 | ◎ | 石油ベンジン | ◎ |
20%リン酸 | ◎ | エタノール | ◎ |
85%リン酸 | ◎ |
◎変化なし ○わずかに変化する
△かなりはっきりと変化する ×完全に侵される
試験方法:各薬品約0.2mlを表面に滴下して時計皿でおおい、室温で24時間放置後水洗いし、表面をきれいに拭き取って、表面状態を観察した。
塗膜の耐汚染性試験
試験機関:愛知県産業技術研究所
汚染物質 | 判定 | 汚染物質 | 判定 |
---|---|---|---|
ソース | ◎ | 食酢 | ◎ |
しょうゆ | ◎ | スマイル(洗剤) | ◎ |
みそ | ◎ | 石けん | ◎ |
焼肉のたれ | ◎ | コーヒー | ◎ |
マヨネーズ | ◎ | 日本茶 | ◎ |
天ぷら油 | ◎ | 青インキ | ◎ |
サラダ油 | ◎ | 赤インキ | ◎ |
食塩 | ◎ | 油性マジック | ◎ |
ニコチン | ◎ | 生活汚水 | ◎ |
煤煙 | ◎ | 鉄さび | ◎ |
ウーロン茶 | ◎ | 油性マジックインキ赤 | ◎ |
◎変化なし ○わずかに変化する
△かなりはっきりと変化する ×完全に侵される
試験方法:各汚染物質約0.2mlを表面に滴下して時計皿でおおい、室温で24時間放置後水洗いし、表面をきれいに拭き取って、表面状態を観察した。
有機系塗料と無機系塗料の比較
有機系塗料 | 無機系塗料(弊社塗料) | |
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塗膜の性質 | ||
硬さ | 軟質、鉛筆硬度:H〜2H | 硬質、鉛筆硬度9H以上 |
光の影響 | 紫外線で劣化 | 影響を受けない |
耐オゾン性 | 劣化 | 劣化しない |
熱軟化性 | 60〜150℃で軟化 | 軟化しない |
難燃性 | 難燃剤の添加が必要 | 不燃性 |
炭化点 | 200〜300℃で炭化 | 炭化しない |
耐火性 | 180〜300℃以下 | 燃焼しない |
燃焼ガス | 煙、有害ガス多量に発生 | 煙、有害ガス発生しない |
耐汚染性 | 汚れ付着し易く除去し難い | 静電気が帯び難いため汚れが付着し難い、表面が親水性のため自浄性に優れる |
揮発有機物 | 発生する。シックハウス症候群の原因 | 発生しない |
柔軟性 | 樹脂がベースとなっているため柔軟性に優れる | セラミックベースのため硬質で柔軟性は劣る |
加工の性質 | ||
硬化システム | 常温硬化、硬化剤架橋、低温(〜120℃)乾燥 | 加工分散、触媒との脱水縮合、加熱など |
膜厚の調整 | 厚膜 | 薄膜 |
造膜性 | 造膜し易い | 熟成時間、加熱が必要(230〜250℃) |
溶剤中毒・危険性 | 危険性大きい | 危険性なし |
爆発・火災の危険 | 危険性大きい | 危険性なし |
環境汚染性 | 汚染する | 汚染しない |